スマートフォンユーザの増加に伴い、最近ではスマートフォン用に最適化されたコンテンツを提供するサイトも増えてきました。そこでGoogleでは、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)のユーザーエージェントを使用した Googlebot-Mobile に加えて、スマートフォンのユーザーエージェントを使用した Googlebot-Mobile によるクロールを開始しましたのでお知らせいたします。スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入により、より幅広くスマートフォン用コンテンツを収集して、スマートフォンユーザーのための検索サービスの改善に利用していきます。
現時点で Googlebot-Mobile が使用する主なユーザーエージェントは次の通りです。
- 従来型携帯電話版 Googlebot-Mobile
- SAMSUNG-SGH-E250/1.0 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1 UP.Browser/6.2.3.3.c.1.101 (GUI) MMP/2.0 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
- DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16) (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
- スマートフォン版 Googlebot-Mobile
Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU iPhone OS 4_1 like Mac OS X; en-us) AppleWebKit/532.9 (KHTML, like Gecko) Version/4.0.5 Mobile/8B117 Safari/6531.22.7 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html) 2013年10月更新: Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
2015 年 8 月更新: Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 8_3 like Mac OS X) AppleWebKit/600.1.4 (KHTML, like Gecko) Version/8.0 Mobile/12F70 Safari/600.1.4 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
スマートフォン版 Googlebot-Mobile により収集されたコンテンツは、主にはスマートフォン向け検索の品質向上に利用されますが、デスクトップ検索や他の検索モードの品質向上にも利用されることもあります。新しいクローラが収集する情報の例としては、スマートフォン用のコンテンツであるかどうかや、リダイレクトの情報などが挙げられます。
これらの情報を用いる新たな機能として「スマートフォン用ページのリダイレクトスキップ」があります。この機能は、スマートフォンをスマートフォン用コンテンツにリダイレクトするページについて、検索結果から直接スマートフォン用ページへリンクするというものです。この機能により、検索結果ページをロードする際、リダイレクトに起因して発生する平均0.5〜1秒の遅延を短縮することが可能となります。
2013/8/13 追記: デスクトップ向けとスマートフォン向けで異なる URL を提供しているサイトにおいて、両者を正しく関係づける
rel-alternate-media アノテーション(日本語で表示されない場合はページ右下の表示言語メニューから日本語を選択してください)が発見された場合、スマートフォン向け検索結果においては表示されるリンクを直接スマートフォン用 URL に書き換えることがあります。
Googlebot-Mobile が使用するすべてのユーザーエージェントは特定の機種を指すものとなっていますので、Googlebot-Mobile を特別扱いせず、
フィーチャーフォンの Googlebot-Mobile はフィーチャーフォンとして、スマートフォンの Googlebot-Mobile はスマートフォンとして扱ってください。過去のブログポスト で述べたガイドラインは、スマートフォンに関する記述を除いては有効です。Googlebot-Mobile が従来型の携帯電話のユーザーエージェントしか使用しないという前提に基づいて、Googlebot-Mobile を特別に扱っているサイトがあるかもしれませんが、この機会に Googlebot-Mobile に対する方針の見直しをおすすめいたします。
この記事に関するコメントやご質問は、
ウェブマスターヘルプフォーラム までお寄せください。
2012/2/3 追記
* この記事に関するご質問をウェブマスターヘルプフォーラムで受け付け、
スマートフォン版 Googlebot-Mobile に関する質問専用のスレッド でその回答を公開しております。ぜひこちらも合わせてご覧下さい。
Posted by 加藤義清 / ソフトウェア・エンジニア