ウェブマスター向け公式ブログ
Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報
リニューアルされたサイトリンクのご紹介
2011年8月24日水曜日
Google は先日、検索結果の更なる品質向上を図るため、
サイトリンクをアップデート
(英語)しました。サイトリンクとは、一部の検索結果や広告の下部に表示される 2 列のリンクのことで、ユーザーはこのサイトリンクを通じてサイトの深い階層にあるページに直接アクセスすることができます。尚、今回のアップデートでもサイトリンクの基本は変わらず、サイトのリンク構成に基づき、アルゴリズムによって作成および順位付けされ、特定の検索ワードに対して有用な場合のみ表示されます。
今回のアップデートによるサイトリンクの改善点は、次の通りです。:
見やすく
:リンクのテキストはフルサイズになり、通常の検索結果と同様に、緑色のURLおよび 1 行のスニペットが追加で表示されます。これによって、個々のサイトリンクおよびメインのサイトがより目立つことになり、検索ユーザーの目に止まりやすくなります。
柔軟に
:これまで、各サイトのサイトリンクのセットは固定されており、それら全てが表示される、もしくは全く表示されないの二者択一で、特定の検索ワードによってこの一覧の表示順が変動することはありませんでした。今回のアップデートで、表示されるサイトリンクおよびその表示順は検索ワード次第で変動するようになり、より最適な検索結果を提供できるようになりました。更に、サイトリンクの最大表示数が 8 から 12 に引き上げられ、表示される数も検索ワード次第で変化するようになりました。
わかりやすく
:これまでは、サイトリンクが表示されているサイト内のページがサイトリンクだけでなく、サイトリンクが表示されていない残りの検索結果にも表示されるといった事がありました。今回のアップデートで、サイトリンクが表示されたドメインとその他のドメインの区別が、より明確にされるようになり、サイトリンクが検索結果トップに表示された場合、その下に表示される残りの検索結果はその他のドメインからのものとなります。例外は、ある検索ワードの検索結果トップが、あるドメインのサブページである場合です。例えば [the met exhibitions] と検索した場合、www.metmuseum.org/special/ が検索結果トップとして表示されます。ここで表示されるサイトリンクは、 www.metmuseum.org/special 以下等から抽出されます。その一方で、残りの検索結果は他のドメインのページが表示されますが、store.metmuseum.org や blog.metmuseum.org/alexandermcqueen/about のような、metmuseum.org ドメイン内のその他のページが残りの検索結果に表示される場合があります。
品質の改善
:これらユーザーの目に見える変更と同時に、目に見えない改善も図りました。具体的には、サイトリンクを生成したり順位付けしたりするためのデータ(ウェブサイトのリンク構成など)を従来のランキングシステムと統合して、より優れたアルゴリズムにしました。それによって、順位付けの観点から見て、「通常の」検索結果とサイトリンクの間に区別はなくなりました。
今回のアップデート実施後のサイトリンク
これらの変更点は
Google ウェブマスター ツール
にも反映され、自分のサイトについて表示されるサイトリンクを管理することができます。不適切、または不正確なサイトリンクに対して順位を下げるよう設定することもできるようになり、アルゴリズムはこれらの申請を考慮に入れて、リンクの表示および順位付けを行います(サイトリンクの削除が保証されるわけではありません)。サイトリンクは時間経過や検索ワード次第で変動するため、固定された一覧から選択する方法はもはや現状に即さなくなっています。今回のアップデートによって、いかなるページのいかなる URL に対しても順位を下げる設定ができるようになります。ウェブサイト毎に、100 件まで順位を下げるための設定を行えます。最後に、Google ウェブマスター ツールの現行のサイトリンクのブロック機能は、全て順位を下げるためのシステムに変更されます。詳しくは、
ウェブマスター ツール ヘルプ
をご覧ください。
ご質問、ご意見等ございましたら、
ウェブマスター ヘルプ フォーラム
にお寄せください。
Written by Harvey Jones, Software Engineer, & Raj Krishnan, Product Manager, Sitelinks team
Original version:
Introducing new and improved sitelinks
Fetch as Googlebot ツールを使って Google へ URL の送信が可能になりました。
2011年8月18日木曜日
ウェブマスター ツールの Fetch as Googlebot ツールに、新しいページの URL や更新したページの URL を Google へ送信して、インデックス登録をリクエストできる機能が追加されました。Fetch as Googlebot ツールがページを正しく取得できた場合、その URL を Google のインデックスへ送信するオプションが表示されるようになります。ここで URL を送信すると、その URL は通常 1 日以内に Googlebot によってクロールされ、その後 Google でインデックスに追加するかどうか検討します。なお、URL をインデックスに加えるかどうかの判定は、正規のプロセス(Fetch as Googlebot 以外の方法で発見された URL に対して用いるプロセス)と同様に行われます。Fetch as Googlebot 経由で送信された URL がすべてインデックスに登録される保証はありませんのでご注意ください。
今回導入した新機能は、さまざまな場面でご活用いただけます。たとえば、サイトを新規開設したばかりのときや重要なページを追加したときなど、そのサイトやページが自然にクロールされるのを待つのではなく、すぐに Googlebot に発見・クロールされるようにリクエストすることができます。また、すでにインデックス登録されているページについても、その内容を更新したい場合に URL 送信を実施することも可能です。たとえば、今週末に開催が迫ったイベントに関する重要な告知を掲載し、開催までに表示されるようにしたい場合などに役立ちます。ほかにも、公開するつもりではなかった情報を誤って公開してしまったときも、その情報をサイトから削除した後に、サイトのキャッシュを更新するのに役立ちます。
URL の送信方法
まず、[診断]から Fetch as Googlebot を選び、Google に送信する URL を取得します。URL の取得に成功すると、その URL の横に「インデックスに送信」というリンクが表示されます。
「インデックスに送信」をクリックするとダイアログボックスが表示されるので、その URL だけを送信するのか、URL とすべてのリンク ページを送信するのか、どちらかを選択します。
URL を単独で送信する場合は、1 週間に 50 件まで送信可能です。URL とそれにリンクされているすべてのページを送信する場合は、1 カ月に 10 件まで送信できます。あと何件送信できるかは、Fetch as Googlebot のページで確認できるようになっています。送信する URL が示すコンテンツは、Google ウェブ検索に適したコンテンツでなければならないため、画像や動画のメタデータを送信する場合は、代わりに
サイトマップ
をお使いください。
オーナーの確認をせずに URL を Google へ送信する方法
Fetch as Googlebot ツールのアップデートに伴い、「Google に URL を追加」フォームも形を変え、
URL のクロール フォーム
になりました。ページをインデックスへ送信できる回数の上限は Fetch as Googlebot 機能と同じですが、対象サイトのオーナーかどうかの確認は求められませんので、クロールおよびインデックス登録を希望するあらゆる URL を送信できます。
新しいコンテンツを発見しタイムリーにクロールすることは、Googlebot がすでに得意とするところですので、サイトの変更や更新のたびに必ずこれらのツールを使わなければならないというわけではありません。URL のクロールやインデックス登録を急ぎたい場合に、今回ご紹介した
URL のクロー ル フォーム
、または
ウェブマスター ツール
にある Fetch as Googlebot の新機能を使って URL を送信してみてください。
この記事に関するコメントやご質問は、
ウェブマスター ヘルプ フォーラム
までお寄せください。
Written by Jonathan Simon & Susan Moskwa, Webmaster Trends Analysts
Original version:
Official Google Webmaster Central Blog: Submit URLs to Google with Fetch as Googlebot
Google プレイスに登録できるお店やサービスとは
2011年8月11日木曜日
Google 検索や Google マップの検索結果に表示されるビジネスリスティング(Google プレイスのオーナーのページ)には、どのようなお店やサービスが掲載されているかご存知ですか?
あなたのお店やサービスを掲載するためには、まず
Google アカウント
を取得して、
Google プレイス
にサインインし、ビジネスリスティングを作成する必要があります(無料)。わかりやすく効果的なリスティングにするために、作成方法のヒントを紹介する
連載
第 2 弾として、今回はあなたのお店やサービスが Google プレイスの登録に向いているかを判断する参考情報を解説します。
Google プレイスに登録できるお店やサービス
Google プレイスは、実店舗を持つお店やサービスと、その潜在顧客を結びつけることを目的としています。このため、ビジネス リスティングが Google の定める
品質ガイドライン
を満たすには、お店やサービスを代表するビジネス オーナーまたは従業員が実際の住所を保有している必要があります。
実際の住所を保有しているということは、お店やサービスに特定の住所(通常、番地を含む)が存在し、顧客やビジネス パートナーが訪問可能で、かつ営業時間中に連絡がとれる電話番号がその住所に存在することを意味します。ビジネス リスティングに住所を登録することで、ユーザーはあなたのお店やサービスを Google マップ上に見つけることができます。
Google マップに表示されるビジネス リスティングの例
Google プレイスに登録できないお店やサービス
次に、現在 Google プレイスに登録できないお店やサービスの例を紹介します。
インターネットのみで営業しており、顧客が直接訪問できる店舗が存在しないネットショップ
実際の住所が存在しないお店やサービス(自宅のリビング、パラグライダーの講習を実施する飛行場、急流くだりツアーを行う河川などは、お店やサービスの住所としての要件を満たしません。)
特定の住所を持たないお店やサービス(農作物の路面販売、移動式のホットドッグ屋台、またはカフェやレストランにおける 1 回きりのコンサートなど)
物件として実際の住所は存在するが、顧客が直接訪問してもその場で契約できないサービス(不動産会社による紹介物件のリスティング登録など)
*上記具体例にあるサービスでも、それを提供する会社が特定の住所に存在し、顧客やビジネス パートナーが訪問可能で、かつ営業時間中に連絡がとれる電話番号がその住所に存在する場合、会社のリスティングとしてその住所を登録することは可能です。
上記のような営業形態の場合、実際の住所に関連した検索結果に表示されるよりも、他の Google プロダクトの方がビジネスオーナーのニーズに適している可能性があります。たとえば
Google AdWords
を利用すれば、お店やサービスの認知度を高めることができるでしょう。Google AdWords は投資対効果が高く、オンライン広告キャンペーンを通じてお店やサービス、ウェブサイトまたはイベントの情報を発信することができます。また、実際の住所は必要ありません。
Google プレイスに登録する方法(ビジネスリスティングの作成)
顧客が訪問できる実際の住所が存在し、通常の営業時間内は担当者の応対および電話での連絡の両方が可能なお店やサービスの場合、ぜひ
こちら
から Google プレイスに登録して、無料でリスティングを作成してください。たとえば、実際にオフィスがある不動産会社の場合、提供するサービス、売りに出しているアパートなどをリスティングの [説明] フィールドに記載することも可能です(最大200文字まで)。
作成にあたって注意していただきたいのは、1つの住所に対して複数のリスティングを作成しないことと、お店やサービスが実際に存在する場所のみにリスティングを作成することです。たとえば、あなたがケータリング サービス会社を経営していて、オフィスが東京都渋谷区神宮前4丁目にある場合、港区の西麻布4丁目や新宿区3丁目でサービスを提供していたとしても、Google プレイスにはオフィスの住所のみを登録し、サービス提供地域は下記で説明する方法で登録してください。
*なお、ビジネス リスティングの作成および編集には、Google アカウントが必要です。 まだお持ちでない方は、
こちら
からアカウントを取得してください。
サービス提供地域を指定する方法
開錠サービス、ピザの配達、清掃サービスなど、実際の住所は 1 つしか存在しないものの、別の場所でもサービスを提供する場合は、複数のリスティングを作成するのではなく、Google プレイス アカウントの「サービス提供地域」機能を使用してください。サービス提供地域を設定することで、顧客にサービス対象範囲を知らせることができます。
顧客の応対に移動が必要なビジネスの場合、お店やサービスの住所からの半径を指定したり、サービスを提供する地域を選択できます。リスティングに登録した住所が自宅のもので、ビジネス関連のメールや電話を受け付けるためだけに使用している場合、住所を隠してサービス提供地域だけを表示することもできます。これには水道管修理、家庭教師、ケータリングサービスなどのビジネス モデルが当てはまるでしょう。この機能の詳しい設定手順については、
ヘルプ センター
をご覧ください。
タクシー会社や宅配会社は、「サービス提供地域」機能を使用したほうがよいビジネス モデルです。これらのビジネス モデルは場所に依存しないサービスを提供しているため、Google マップ上の特定の位置に紐付けることができません。タクシーを駅や空港の前で見かけることはありますが、その場所をタクシー会社で保有しているわけではないからです。しかしサービス提供地域機能を使うことで、タクシーの営業地域を指定できます。タクシーが配車センターを介して配車される場合、配車センターを住所として設定できますが、そうでない場合は住所を隠すといいでしょう。
作成されたリスティングの認証方法
Google および Google マップにビジネス リスティングを表示するには、Google プレイスを通してお店やサービスが存在することを証明する必要があります。この認証プロセスはシンプルで、認証コード(PIN)が記載されたハガキ、あるいはオートコール(無人自動電話)によって行われます。認証プロセスで使用された電話番号は、リスティングに表示されますので、必ずお店やサービスに直接つながる電話番号を使用してください。
他にも Google プレイスに登録できるお店やサービスについて、ご質問がありましたら、
Google プレイス ヘルプ フォーラム
に投稿してください。
Posted by Lina Paczensky, Local Search Quality
Original version:
Google LatLong: Tips for creating a free business listing in Google Places: business types
PageRank をこえて ― より実用的な指標へ
2011年8月10日水曜日
ウェブマスター トレンド アナリストの Susan Moskwa です。好奇心旺盛なインターネット ユーザーと同様、私も
Google アラート
を使い、自分の名前がネット上で話題になるたびに E メールを受け取るように設定しています。たいていは、
自分の投稿したフォーラムでの発言
(英語)や
ブログ記事
(英語)、
Twitter でのつぶやき
(英語)などに関して通知が少し届く程度なのですが、その中でも、ここ数年でもっとも反応が多かったのは、2009 年の PageRank に関するものでした。具体的には、
ウェブマスター ツールから PageRank データの表示を削除
(英語)したことに関して、私が不用意な発言をしてしまったことによるものです。
あれから 2 年近く経ってもまだ、この件が取り上げているということから(よく「Susan Moskwa のショッキングな発言……」といった書き方をされます)、一部のウェブマスターの方にとって PageRank がいかに重要な指標となっているかということがよく分かります。サイト運営を始めたばかりのサイト オーナーの方たちからも 、話してみると口々に PageRank についてよく耳にするとか、自分のサイトにとってどんな意味を持つのかもっと詳しく知りたいといったような声が聞かれます。しかし 、ウェブマスター セントラル チームは何年もの間、ウェブサイトの成否を示す指標として PageRank にばかり注目すべきではないとお伝えしてきました。今回の記事では、このことについてより詳しく説明するとともに、PageRank に替わる実用的ですぐに使える指標をいくつかご紹介したいと思います。
なぜ PageRank ばかりが注目されているのか?
2008 年、Google の技術担当副社長の Udi Manber は、
Google 公式ブログ
で PageRank について次のように述べています。
「Google ランキングのアルゴリズムの中で最も有名なのは PageRank であり、これは、 Google の創業者であるラリー ペイジとサーゲイ ブリンが開発したアルゴリズムです。PageRank は今日でも使われていますが、現在ではより大きなシステムの一部となっています。」
1998 年の Google 設立時、Google を検索エンジンとして有名にしたのは PageRank だったかもしれません。しかし、マンバーが述べているように、「平均で週に約 9 つ」という頻度で変更が加えられていることを考慮すると、この 10 年間でGoogle のランキング システムは幾度となく強化され、洗練されてきたと言えます。つまり、もはや PageRank はランキングの中核を担う要素ではないのです。
Google の
テクノロジーの概要
をお読みいただければ、検索結果のランキングにおいてもっとも重要な要素の 1 つに「関連性」を強調していることがお分かりいただけると思います。ではなぜ、関連性は PageRank ほど取りざたされないのでしょうか。それは、おそらく PageRank が数値で表される一方で、関連性はそうではないからだと思われます。関連性も PageRank も、たくさんの複雑な要素(コンテキストや、検索の意図、人気度、信頼度など)から成り立っていますが、たとえば PageRank は 5 分もあれば簡単に時系列の変化をグラフにまとめて上司に見せることができます。しかし、関連性ではそうはいきません。このような PageRank の分かりやすさこそが、長年にわたってウェブマスターの方に注目されてきた理由ではないかと思います。しかし、分かりやすいからといって必ずしもその 指標がサイトの状態を正確に示してくれるとは限りません。
本来の目的は何か?
PageRank を、サイト運営の最終目標にしている人はいないと思います。あくまで PageRank とは、本来の目的を達成するための目安に過ぎません。たとえば、収益をもっと伸ばしたいとか、サイトの訪問者や見込み客、またはニュース レターの購読者を増やしたいといったようなことが本来の目的だったはずです。ここで注意していただきたいのは、PageRank が目標達成の指標としてきちんと機能するためには、PageRank が高いほどそのサイトが検索結果の上位にランクし、それがより多くのトラフィックを生み出し、さらに、そうやって獲得したサイト訪問者がこちらの期待するアクションをとってくれる ― というように、いくつかの前提を重ねる必要があるということです。これに加え、Google ツール バーに表示される PageRank は、年に数回しか更新されず、しかも、スパム行為を行っていると判断された場合には、そのサイトの
ツール バー上に表示されている PageRank が下げられることがある
という点にも留意する必要があります。つまり、公開されている PageRank は、Google のアルゴリズムが実際にランキングの算出に用いる数値とは異なっているのです。そうだとすれば、本来の目的からかけ離れた間接的な数値を気にするのは得策だとはいえません。目標がどのくらい達成できているのか直接、示してくれる指標が他にあるのなら、なおさらです。ご自身のビジネスに直結するような指標を見つけることで、本来の目的にさらに一歩近づくことができるでしょう。
PageRank に替わる指標は何か?
検索結果のランキングに関するものではなく、自分のウェブサイトやビジネスにとって意味のある成果に直接つながるような指標に目を向けてみましょう。また、PageRank のように更新頻度が年に数回というものではなく、毎日もしくは毎週更新されるような指標を用いるとよいでしょう。というのも、更新頻度が少なすぎると、サイトに加えた変更のうち、実際にどの部分が数値の変化をもたらしたのか正確には分からないからです。では、具体的にどのような数値を参考にしたらよいのでしょうか。以下、手始めに 3 つの指標をご紹介しましょう。いずれも、
Google アナリティクス
や
ウェブマスター ツール
といったサービスを利用して調べられるものばかりです。
コンバージョン率
直帰率
クリック率 (Click-through rate: CTR)
コンバージョン率
「コンバージョン」とは、サイトを訪れた人が、こちらの期待する行動を取ることを指します。たとえば、商品の購入やメーリング リストへの登録、文書のダウンロードなどがこれにあたります。なので、コンバージョン率とは、サイト訪問者のうちコンバージョンに至った人の割合を示します。これは、PageRank とは異なり、ビジネスの目的に直結した指標だと言えるでしょう。ユーザーがコンバージョンに至ると、直接的に利益が生まれるうえ、それを測定できるわけです。これに対して PageRank は、前述のように正確な測定が困難であり、また、ビジネスに直接関係することなく数値が上下する場合があります。
直帰率
「直帰」とは、サイトを訪れた人が他のページを見に行くことなく、そのサイトを離れることをここでは意味します。したがって、
直帰率
とは、直帰するサイト訪問者の割合を示します。つまり、直帰率が高いということは、サイトを訪れたもののすぐに離れていったユーザーが多いということなので、サイトのコンテンツが魅力的ではないと捉えることができます。サイト内の各ページの直帰率を調べることで、パフォーマンスの低迷しているコンテンツを特定したり、改善が必要と思われる箇所を発見したりするのに役立つでしょう。
クリック率 (CTR)
オーガニックな検索結果に関する場合、クリック率(CTR)とは、検索結果に表示された回数のうち、どのくらいの頻度でそのサイトがクリックされたかを示します。CTR が低いということは、サイトがどれだけ上位に表示されたとしても、ユーザーがあまりクリックしていないということを意味しています。これは、おそらくそのサイトがユーザーのニーズに合っていないと判断されたか、あるいは他のサイトの方が良さそうに見えたのが原因だと考えられます。CTR を向上させるには、たとえば検索結果に表示されるサイトのタイトルやスニペットを確認してみるとよいでしょう。ユーザーが思わずクリックしたくなるような内容か?各 URL のコンテンツを正確に反映しているか?― など、検討してみることをお勧めします。
検索エンジン最適化 ( SEO ) スターターガイド
では、スニペットを改善するためのアドバイスがいくつか紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。また、ウェブマスター ツールの
HTML のヒント
も改善が必要なページを洗い出すのに役立つでしょう。繰り返しになりますが、いくらサイトのランキングが高くても、ユーザーがクリックしなければ意味がないということにご注意ください。
以上、入門的な内容を取り上げてきましたが、実は多くのブログや書籍で、ウェブの指標に関する解説や研究がされています。さらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、たとえば、アナリティクス エヴァンジェリスト の
Avinash Kaushik 氏のサイト
(英語)が参考になるでしょう。少なくとも今回の記事で、サイトの成否を判断するのに、PageRank よりも直接的で効果の見えやすい指標が他にあることをご理解いただけたら幸いです。
最後にもう 1 点、お伝えしたいことがあります。PageRank に関心がある理由として、PageRank が高くないとそのサイトからのリンクを買ってもらえないということを挙げるサイト オーナーの方がいらっしゃいます。しかし、
意図的に PageRank を操作する目的でリンクを売買することは Google のウェブマスター向けガイドラインの違反
となり、たいていはマイナスの結果しかもたらしません。したがって、そのような行為はやめていただくよう強くお願いするとともに、もし不正なリンク操作を目的にしている場合には、Google がそのサイトの PageRank を上げたり、サイトの改善についてアドバイスしたりすることはありませんので、あらかじめご了承ください。
有料リンクについての詳しい情報は、ブログ記事「
Google が有料リンクを信頼しない理由
」および「
有料リンクでガイドライン違反にならないために
」をご覧ください。
また、この記事に関するコメントやご質問は、
ウェブマスター ヘルプ フォーラム
までお寄せください。
Posted by Susan Moskwa, Webmaster Trends Analyst
Original version:
Beyond PageRank: Graduating to actionable metrics
schema.org のご紹介: より便利なインターネットのための検索エンジンの取り組み
2011年8月5日金曜日
今回は、Google、Bing、Yahoo!
※
による新しい取り組みである
schema.org
をご紹介します。これは、ウェブページの構造化データのマークアップのための共通のタグ セットをつくる取り組みです。サイトが検索エンジンにとってより理解しやすいものになるよう、ウェブマスターの皆さんは個々のページに様々なマークアップを加えていることでしょう。しかし、今までは検索エンジンごとにマークアップを用意しなければなりませんでした。そこで私たちはウェブマスターのみなさんがワンストップでマークアップを追加できるよう、schema.org の開発に取り組みました。
Google では、2 年前から構造化マークアップをサポートしてきました。2009 年には
人物
や
レビュー
といったサイトのコンテンツを具体的に表すため、
リッチ スニペットを導入しました
。それ以降、Google では
ショッピングと商品
や
イベント
、
レシピ
などをはじめとして、様々な種類のリッチ スニペットを導入してきました 。
リッチ スニペットの例:
構造化マークアップによってページの説明が検索結果に加えられています。上の写真ではレシピの写真、調理時間とカロリーが追加されています。下の写真では、これから開催される花火の予定が表示されています。
このような構造化マークアップは今ではウェブマスターのみなさまに広く受け入れられ、おかげさまで現在ではリッチ スニペットを開始した 2 年前と比べると 10 倍以上の頻度で表示されるようになりました。
Google はインターネットをもっと豊かでもっと使いやすいものにし続けていきたいと思っていますが、ページにマークアップを追加するには時間も労力もかかってしまいます。ましてや各検索エンジンごとに使うデータの形式が異なると、それはさらに困難になってしまいます。そこで私たちは 2006 年に他の検索エンジンと協力して共通の
サイトマップ プロトコル
(英語)に対応したときと同様に、マークアップのための共通の仕組みをつくることにいたしました。この schema.org を使うことで、サイト オーナーの皆さんは Google だけでなく Bing や Yahoo!、また将来的には他の検索エンジンにおいても同様に、検索結果に表示されるサイトの内容をよりリッチにすることができます。
では、schema.org について、ウェブマスターのみなさんに関連のあるポイントをいくつかご説明しましょう。
1) schema.org では新しいマークアップを数多くご紹介しています
私たちは既存のリッチ スニペットに加えて、100 種類以上の新しいリッチ スニペットを用意しました。過去にリッチ スニペットのマークアップに興味があったものの、サイトに適用できそうなものがなかった、という経験をお持ちなら、schema.org がお役に立てるかもしれません。 例えば次のようなマークアップが用意されています。(リンク先はすべて英語です)
作品:
CreativeWork
、
Book
、
Movie
、
MusicRecording
、
Recipe
、
TVSeries
テキスト以外の組み込みオブジェクト:
AudioObject
、
ImageObject
、
VideoObject
Event
Organization
Person
Place
、
LocalBusiness
、
Restaurant
Product
、
Offer
、
AggregateOffer
Review
、
AggregateRating
詳しくは、
schema.org の全マークアップの一覧
(英語)をご参照ください。この新しいマークアップはコンテンツをユーザーにとって探しやすくするための改善に使われる可能性があるほか、将来的に、リッチ スニペットに採用されるかもしれません。
2) schema.org は microdata を使用しています
これまで、構造化データのマークアップのために microdata、microformats、RDFa という 3 つのフォーマットが使われてきました。schema.org ではウェブマスターのみなさまの利便性のため、そして検索エンジン間の一貫性を高めるためにこれらのフォーマットを 1 つに絞ることに決めました。現在使われている規格のうちどれが最も適しているかに関しては様々な議論がありますが、私たちは RDFa の拡張性と microformats の単純さのバランスがとれる microdata を採用することにいたしました。
microdata の概要と仕様については、schema.org の
ガイド
(英語)を参照してください。
3) 引き続き、既存のリッチ スニペット マークアップのフォーマットにも対応します
microformats や RDFa を使用したマークアップを既に済ませている場合でも、リッチ スニペットは引き続き機能します。これに関して 1 つ注意点があります。schema.org の新しいマークアップと、既存の microformats や RDFa マークアップのどちらを使用しても問題はありませんが、同一のウェブページ上でフォーマットを組み合わせて使用することは避けたほうが良いでしょう。それは構文解析ツールを混乱させてしまうことにつながります。
4) リッチ スニペットのテスト ツールでマークアップをテストしましょう
マークアップを行ったウェブページを検索エンジンが正確に解析できるかどうかテストすることはとても大事です。既存のリッチ スニペットのマークアップをテストするには、
リッチ スニペット テスト ツール
(英語)を使用してください。テスト ツールにはページから解析されたマークアップ情報が表示されますが、schema.org のマークアップはまだリッチ スニペットのプレビューとして表示されませんのでご注意ください。この機能は後日追加される予定です。
schema.org
のウェブサイトとリッチ スニペットのテスト ツールは英語で提供されていますが、Google では様々な言語の検索結果でリッチ スニペットを表示しますので、今すぐにページをマークアップしても問題ありません。
リッチ スニペットの詳細な説明や schema.org との関連性については、
schema.org FAQ
(英語)をご参照ください。
※ いずれも米国法人。
By Kavi Goel and Pravir Gupta, Search Quality team
Original version:
Introducing schema.org: Search engines come together for a richer web
ラベル
+1 ボタン
2
AMP
11
API
3
App Indexing
8
CAPTCHA
1
Chrome
2
First Click Free
1
Google アシスタント
1
Google ニュース
1
Google プレイス
2
Javascript
1
Lighthouse
4
Merchant Center
8
NoHacked
4
PageSpeed Insights
1
reCAPTCHA v3
1
Search Console
101
speed
1
イベント
25
ウェブマスターガイドライン
57
ウェブマスタークイズ
2
ウェブマスターツール
83
ウェブマスターフォーラム
10
オートコンプリート
1
お知らせ
69
クロールとインデックス
75
サイトクリニック
4
サイトマップ
15
しごと検索
1
スマートフォン
11
セーフブラウジング
5
セキュリティ
18
ダイナミック レンダリング
1
データー ハイライター
2
ハッキング
19
ハングアウト
2
ビデオチュートリアル
7
フィードバックとコミュニケーション
1
プロダクトエキスパート
1
マルウェア
9
モバイル
2
モバイルサイト
54
リッチカード
2
リッチスニペット
12
リッチリザルト
4
画像
3
画像検索
2
検索エンジン最適化
13
検索結果
85
構造化データ
25
国際化
4
再審査リクエスト
9
初級者向け
160
上級者向け
203
中級者向け
206
動画
1
アーカイブ
2020
11月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2019
11月
10月
9月
8月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2018
12月
11月
10月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2017
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
4月
3月
2月
1月
2016
12月
11月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2015
12月
11月
10月
9月
8月
7月
5月
4月
3月
2月
1月
2014
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2013
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2012
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2011
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2010
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月
2009
12月
11月
10月
8月
7月
6月
4月
3月
2月
1月
2008
12月
Feed
Follow @googlewmc