モバイル向け定期購入ページの説明が不十分だと感じる Chrome ユーザーが増えています。 きちんと説明された覚えもなく、月末の請求書を見て驚くというのは、ユーザーにとって非常に不愉快な体験です。Google では、ユーザーが十分な情報に基づいて定期購入できるように努めています。そこで Chrome 71 (2018 年 12 月公開) 以降、Chrome ユーザーが説明が不十分な定期購入ページを開こうとした場合に警告を表示することにしました。警告が表示された場合は、定期購入ページに進むかどうかをユーザーが明示的に選択することになります。料金が発生することに気付いていなかった場合は、前のページに戻ることができます。
次のようなケースを考えてみましょう。隆史さんが、モバイル端末でブラウジングしていてゲームサイトにアクセスしたところ、携帯電話番号の入力を求めるページが表示されました。
携帯電話番号を入力して [Continue] をクリックすると、コンテンツにアクセスできました。
翌月届いた携帯電話の請求書には、身に覚えのない請求が含まれていました。オンラインのゲームサービスの定期購入はこんなに高額なのでしょうか。この金額を支払うことに本当に合意したのでしょうか。コンテンツの利用料金としていくら払うことに合意したのでしょうか。
Chrome ユーザーがウェブ ブラウジング中に請求手続きに移行するときは、そのことをきちんと理解し、十分な情報を得たうえで意思決定できるようにしたいと考えています。
ユーザーに十分な情報を提供するためには、Google が新たにまとめたモバイルでの料金請求のベスト プラクティスに沿って、十分に詳細な情報を請求ページに記載することが重要です。以下にチェックポイントを挙げておきますので、ユーザーに十分な情報を提供できているかどうかを確認してみてください。
モバイル版 Chrome、PC 版 Chrome、Android の WebView では、料金に関する情報が不十分なページが検出されると、ユーザーに対して次のような警告が表示されます。
このようなページが検出された場合は、Search Console を通じてウェブマスターに通知します。変更を加えて料金に関する情報が明確になりましたら、通知から再審査をリクエストしてください。Search Console での確認が済んでいないウェブサイトにつきましては、ウェブマスターと連絡が取れるよう最善を尽くします。なお、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでは、15 の言語で質問を受け付けています。Search Console 経由で再審査リクエストが届きましたら、変更後のページを審査し、基準を満たしていれば警告を削除します。
料金に関する情報が Google のベスト プラクティスに沿ってわかりやすく明示されていれば、特に変更を加える必要はありません。また、今回 Chrome に表示されるようになった警告が、Google 検索でのウェブサイトの掲載順位に影響することもありません。
ご不明な点がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。