検索は強力なツールです。場所やデバイスの違いを気にすることなく、いつでも、どこからでもユーザーが様々なコンテンツにアクセスする手助けをします。Google サーチ クオリティ チームでは、関連性が高く、そしてスパム サイトの表示されない、高品質な検索結果をユーザーに提供できるように日々取り組みを進めています。Google ではアルゴリズムと手動によるスパム対策を組み合わせて、
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反するようなスパム サイトが検索結果に表示され、ユーザーが誘導されたり、損害を受けたりすることがないように対策しています。
今日は、2015 年にどのようなスパムのトレンドが見られたか、そうしたスパム サイトに対して Google がどのような対策をおこなったか、そしてウェブマスターのみなさんと共に健全なウェブエコ システム構築のために進めてきた取り組みについてご紹介します。
2015 年のウェブスパム トレンド
- 2015 年は、不正なハッキングの被害に遭うサイトが非常に多く見られました。– 前年に比べ 180% の増加が観測されました。ご自身のサイトがハッキングの被害に遭わないようにぜひ予防策を実施してください。
- 価値のない質の低いコンテンツを含むスパム サイトについても増加が見られました。こうしたサイトは、ほとんど、あるいは、まったく価値の無いコンテンツを掲載していたり、他のサイトからコンテンツを盗用していたりします。こうした手法は、ユーザーに意味のある付加価値をもたらしません。
2015 年に実施したウェブスパムへの対策
- スパム対策、そしてユーザーの利便性を高めるための検索結果の改善の大半は、アルゴリズムによって実施しました。例えば、不正なハッキングが行われたサイトへの対策としてアルゴリズムの変更を実施しました。
- アルゴリズムで対処できないスパムについて、手動による対策を実施しました。2015 年、430 万通以上のメッセージをウェブマスターに送信し、手動による対策がサイトに実施されたことをお知らせし、問題の解消をサポートしました。
- ウェブマスターが、再審査リクエストのプロセスを通じて、スパムとなっていた箇所のクリーンアップを実施し、問題を解消したサイトの数は、前年と比較し 33% 増加しました。
検索ユーザーとウェブマスターのみなさんと共に
- 40 万通以上のスパム レポートを世界中のユーザーのみなさんからお送りいただきました。レポートに優先順位を付けた後、65% のレポートに対して調査を実施し、その内 80% をスパム サイトと判定しました。クリーンなウェブ エコ システムを築いていくため、スパム レポートを送ってくださったみなさん、ありがとうございました!
- 17 言語にて、のべ 200 回以上のウェブマスター オフィスアワーやイベントを実施しました。Google にとって、ウェブマスターのみなさんと直接お話しする場は、ウェブマスターのみなさんをサポートをしたり、ウェブマスターのみなさんから多くの貴重なフィードバックをいただく重要な機会です。
- ウェブマスター ヘルプ フォーラムはウェブマスターへのサポート チャンネルとして、さらに成長を続けました。トップレベル ユーザーのみなさんが実に 35,000 以上の質問に回答してくださったりと、参加者同士によるディスカッションで膨大な数の問題が解決しました。また、2015 年 10 月に実施された 「トップレベル ユーザー サミット 2015」では、全世界に 56 人いるウェブマスター ヘルプ フォーラムのトップレベル ユーザーのみなさんに参加いただき、より良いサポートのあり方やツールの改善について積極的な議論がなされました。トップレベル ユーザーのみなさん、いつも多大な貢献どうもありがとうございます!
Google ではこれからもスパム対策の技術を向上させていきます。また、ウェブマスターや検索ユーザーのみなさんと共に、健全なウェブのエコ システムの構築に貢献していきます(Google サーチ クオリティ チームでは、スパム対策以外にも、より良い検索結果提供のための改善を続けています)。共にスパマーと戦い、多くのユーザーが、探している情報に瞬時に辿り着ける Google 検索の提供にご協力いただきありがとうございます。これからも Google 検索をどうぞよろしくお願いします!
Posted by Kiyotaka Tanaka and Mary Chen, User Education and Search Outreach
Original version: How we fought webspam in 2015