本記事でご紹介するデベロッパー サイトは、現時点ではまだ日本語に翻訳されていませんが、日本のみなさまにもご利用いただける内容であり、有益であると思いますのでご紹介させていただきます。
誰もが帯域幅の使用量を削減したいと考えています。ホスティング プロバイダーは料金を節約したいと考えていますし、モバイル ユーザーは使用制限の範囲内に収めたいと思っています。そして、不必要なバイト数の読み込みを待ちたいと思っている人は誰もいません。ウェブには帯域幅を節約できるチャンスがたくさんあります。たとえば、gzip せずに提供されているページ、縮小化されていないスタイルシートや JavaScript、最適化されていない画像などです。
では、なぜウェブは帯域幅用に最適化されていないのでしょうか。このような節約が誰にとっても有益なら、なぜ誰も実行しないのでしょうか。ほとんどの場合、こういった変更は大変面倒な作業だからです。ウェブ デザイナーはアートワークをエクスポートする際に「ウェブ用に保存」することが奨励されていますが、いつも忘れてしまいます。JavaScript プログラマーは、デバッグが困難になるからという理由でコードの縮小化を好みません。開発や展開のプロセスの一環として、これらの最適化がそれぞれサイトに毎回適用されるようにするカスタム パイプラインを設定することもできますが、大変手間がかかります。
ウェブ ユーザーにとっての簡単な解決策は、
Chrome のようにデータを自動的に最適化し、圧縮してくれるプロキシを使用することです。ユーザーがこのサービスを使用すると、HTTP トラフィックが Google のプロキシ経由となり、ページの読み込みが最適化され、帯域幅の使用も 50% 削減されます。これは有益な方法ではありますが、この機能をオンにしている Chrome ユーザーのみに限定されます。また HTTPS トラフィックを最適化することはできません。
PageSpeed チームは、
帯域幅の最適化機能によってウェブマスターの皆様に同様のテクノロジを提供いたします。これにより、他のブラウザのユーザー、安全なサイト、デスクトップ ユーザーに加え、アウトバウンド トラフィックの料金を低く抑えたいサイト所有者も、最適化を実現できるようになりました。
PageSpeed モジュールを Apache または Nginx サーバーにインストールし [1]、設定で帯域幅の最適化機能を
有効にすれば、後は PageSpeed がすべて解決してくれます。
キャッシュの拡張、
インライン化から、より積極的な機能である
画像の遅延読み込み、
JavaScript の遅延実行まで、PageSpeed の高度な最適化機能は、後からでも PageSpeed 設定で有効にするだけで使用できます。
詳しくは、
PageSpeed のインストール方法や
帯域幅の最適化を有効にする方法のページをご覧ください。
Posted by Jeff Kaufman, Make the Web Fast
Original version: Official Google Webmaster Central Blog: Optimizing for Bandwidth on Apache and Nginx
[1] 別のウェブサーバーをお使いの場合は、Apache または Nginx プロキシでの PageSpeed の実行をご検討ください。このモジュールは完全な
オープンソースであり、現在は
IIS (英語)、
ATS (英語)などへの移植が進行中です。