ウェブマスター向け公式ブログ
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検索結果に「すべて表示」ページを優先的に表示する方法
2011年12月2日金曜日
複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちのウェブマスターの方向けに、「すべて表示」ページ(View-all ページ)を使用して検索結果に優先的に表示する方法をご紹介します。
ユーザーは、情報の一部だけが表示されているページを適宜めくっていく (「次へ」をクリックして次のページを閲覧する)コンテンツよりも、1 ページに情報のすべてが表示されたコンテンツの方を好むということが、我々が実施した調査の結果、判明しました。
ユーザーは、ページをめくることでロードの待ち時間が長くなる複数ページ構成より、1ページにすべてが表示されているコンテンツの方を好むことが多い
これを踏まえて Google はユーザー エクスペリエンス向上のため、続きもののコンテンツ(たとえば page-1.html、page-2.html... が存在するコンテンツ)に「すべて表示」のバージョン(たとえば page-all.html)も存在していることを検出したときは、検索結果には「すべて表示」のバージョンを優先して表示する取り組みをおこなっています。サイトに「すべて表示」のバージョンが存在している場合は、ウェブマスター側では特に何もする必要はありません。また、インデックス対象となるリンクなどの属性は、分割されている個々のページから、「すべて表示」バージョンのページに統合されます。
ただし、ロード時間が長いと 「すべて表示」ページが敬遠される場合も
興味深いことに、ユーザーが「すべて表示」ページを好まなかったケースは、ロード時間の遅さに関連がありました(たとえば「すべて表示」ページに画像が数多く含まれていて、ロードに時間がかかる場合など)。ユーザーは
検索結果表示の遅さにも不満
(英語)を感じることを思えば当然のことです。したがって、一般的には「すべて表示」ページの方が好まれてはいるものの、ウェブマスターとしては、このようなパフォーマンスの問題と、全体的なユーザー エクスペリエンスとのバランスを取ることが重要です。
続きもののコンテンツに関する最善策
サイトに 「すべて表示」ページがある場合
Google では、コンテンツの「すべて表示」ページがある場合、そのページを検出しようとします。(それを構成する個々のページがある場合はそれらのページも同時に検出しようとします)ウェブマスターの皆さまには特に何もしていただく必要はありません。ただし、Google に対してより明確なシグナルを送りたい場合は、個々の構成ページにて rel=”canonical” に「すべて表示」ページを指定することで、一連のページを適切に検出する可能性を高めることができます。
rel=”canonical” にて、一連の URL に含まれるコンテンツをまとめた「すべて表示」ページ (例: page-all.html)を指定することができます
なぜこれでうまくいくのでしょうか?
図に示されているように、一連のコンテンツの 1 つである page-2.html は、canonical のターゲットに page-all.html を指定することができます。ユーザーがあるキーワードで検索をおこない、検索結果から page-all.html が選択された場合、仮にキーワードに最も関連しているのが page-2.html であったとしても、ユーザーは page-all.html の中で、page-2.html に含まれる目的の情報を得ることができます。
一方、page-2.html にて page-1.html を canonical に指定することは避けてください。page-1.htm には page-2.html のコンテンツが含まれていないためです。ユーザーの検索キーワードは page-2.html 上のコンテンツに関連性が高いことはあり得ますが、page-2.html の canonical に page-1.html が設定されていると、ユーザーは検索結果の中から page-1.html を選択することも考えられます。この場合、目的の情報に到達するために別のページに移動しなければならないという操作が発生します。それはユーザーにとって不便であると同時に、Google にとっても最適といえる結果ではなく、また、ターゲットのはっきりしないトラフィックをサイトに呼ぶことになりかねません。
ただし、「すべて表示」ページを検索結果に表示しないことを強く希望する場合は、1)一連のコンテンツの個々のページに「すべて表示」ページへの rel=”canonical” が設定されていないことを確認した上で、2)「すべて表示」ページに “
noindex
” を設定してください。(設定方法は一般的なもので問題ありません)
個々の構成ページを優先表示したい場合(または 「すべて表示」ページがない場合)
サイトが下記の状況のいずれか(または両方)に当てはまるケースとなるでしょう。
「すべて表示」ページが検索結果に適さない(たとえばロード時間が長すぎる、ユーザーにとって操作が難しくなるためなど)
サイトのユーザーが複数ページ構成の方を好み、また検索結果に「すべて表示」ページではなく、個々のページの表示を望んでいる
このような場合は、標準的な HTML の
rel=”next” と rel=”prev” 要素
を指定して、一連のコンテンツの個々の構成ページ間の関係性を指定することができます。正しく指定されていれば、Google は通常、下記のような挙動をとります。
個々のページ/URL にあるリンクなどのインデックス属性を統合します。
個々のページのうち、最も関連性が高いページ/URL をユーザーに提供します。通常、コンテンツの最初のページですが、アルゴリズムによって、一連のコンテンツのいずれかのページを検索結果に表示する場合もあります。
個々のページにて、コンテンツの最初のページに対して rel=”canonical” を使用しているケース(たとえば page-2.html にて、rel=”canonical” に page-1.html を指定するなど)が見られますが、これらの個々のページには実際に重複コンテンツがあるわけではないため、このような指定はお勧めできません。
rel=”next” と rel=”prev”
を使用するのがより適切です。
まとめ
一般に、検索結果には「すべて表示」バージョンを好むユーザーが多いことから、Google では、適切な検出を行ったうえで「すべて表示」バージョンを優先的に表示する取り組みをおこなっています。サイトに続きもののコンテンツがある場合、ウェブマスターの皆さまに特に実施していただく作業はありません。ただし、サイト情報をどのように表示するのが最適なのかをより明確に Google に示したい場合は、下記の作業を行ってください。
「すべて表示」ページを最適化する場合は、個々の構成ページにて rel=”canonical” を使用し、ターゲットに「すべて表示」ページを指定します。
あるいは、
サイトの「すべて表示」ページを使わない場合は、
rel=”next” と rel=”prev”
属性を使用し、Google が一連のページを識別した際に構成ページの方を検索結果に表示するよう明示します。
わからないことがある場合
この記事に関するコメントやご質問は、
ウェブマスター ヘルプ フォーラム
までお寄せください。
2011/12/3 追記
画像内の URL を修正いたしました。ご指摘いただきましたみなさま、ありがとうございました。
Written by Benjia Li & Joachim Kupke, Software Engineers, Indexing Team
Original version:
View-all in search results
ラベル
+1 ボタン
2
AMP
11
API
3
App Indexing
8
CAPTCHA
1
Chrome
2
First Click Free
1
Google アシスタント
1
Google ニュース
1
Google プレイス
2
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