ウェブマスター向け公式ブログ
Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報
良質なサイトを作るためのアドバイス
2012年9月7日金曜日
[先日、日本語でも実施したアルゴリズム変更、
Panda アップデート
は、低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。そこで、昨年英語版の Google Webmaster Central Blog で公開した関連記事を翻訳してご紹介し、Google が考える良質なサイトとはどのようなものかをご説明したいと思います。]
ここ数ヶ月 Google は、検索結果からユーザーが良質なサイトを見つけやすくすることに特に取り組んでいます。
Panda アップデート
によって、多くの良質なサイトの掲載順位が改善されました。この記事を読んでいる大半の方は、この変化について何も心配しなくてよいでしょう。しかし、この変化にネガティブな影響を受けたと思われるウェブマスターの方には、この記事が役に立つかもしれません。今回は Google が考える良質なサイトについて詳しく解説してみたいと思います。
サイトを公開している方へのアドバイスは以前と変わりません。Google の現在の検索アルゴリズムについて気にするよりも、あなたのサイトの利便性を可能な限り高めていくことが重要、ということです。一部の方は、以前の
Panda アップデート
(英語)への対応に力を注いだようですが、これは今年予定されている 500 近くにも及ぶ検索結果改善のためのアップデートの一つに過ぎません。実際 Panda アップデートを公開した後にも、ランキングアルゴリズムに数十もの調整を加えています。一部のウェブマスターの方はこれらの調整によるランキングの変化を、Panda アップデートによるものだと誤解しているようです。検索とは、非常に複雑で常に進化を続けている技術ですので、特定のアルゴリズム変更にこだわるよりも、ユーザーのためにサイトを改善し続けていくことをお勧めします。
良質なサイトとは?
サイトに対する Google の品質評価アルゴリズムは、低品質なコンテンツのランキングを下げることによって、良質なサイトをユーザーが見つけやすくします。今回の Panda アップデートは、サイトの品質評価をアルゴリズムで行うというこの難題に挑戦しました。ここでは、そのアルゴリズム自体からはいったん離れて、そのアルゴリズム開発の背後にある考え方についてご説明しましょう。
以下に示す問いかけは、ページまたは記事の「品質」を評価する際に参考となる項目群です。Google ではサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くときに、このようなことを自問しています。これらの項目は、検索ユーザーが何を求めているかについての、Google なりの考えです。
もちろん、Google が実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Google がこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います。
あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
コンテンツはきちんと品質管理されているか?
この記事は物事の両面をとらえているか?
このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
コンテンツが外注などにより量産されている
多くのサイトにコンテンツが分散されている
記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?
実際にページやサイトの品質を評価するアルゴリズムを書くことは、これらの自問をするよりもずっと難しいものです。しかしこれらの質問から、Google が良質なサイトと低品質なサイトとを見分けるアルゴリズムをいかにして書こうとしているのか、ご推察頂ければ幸いです。
ユーザーのためにウェブマスターができること
多くのユーザーから、Google 検索での掲載順位を改善する方法をもっと教えてほしいという声が寄せられています。特に Panda アップデートの影響を受けたと考えている方から質問されることが多いようです。Google としては、いずれか特定のアルゴリズムに対してサイトを最適化しようとするよりも、上記のような項目を念頭において、良質なコンテンツを提供することをおすすめします。
なお、低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。低品質なページを削除したり、内容の薄いページをまとめて役に立つコンテンツに改善したり、もしくは低品質なコンテンツを他のドメインに移動させたりすることが、最終的に良質なコンテンツの掲載順位を改善することにつながります。
Google は、良質なサイトを運営するウェブマスターが、Google 検索によってより多くのトラフィックを得られるよう、引き続きアルゴリズムを改善していきます。サイトの改善にあたっては、特定のアルゴリズムに対する調整にこだわるのではなく、本ブログ記事に記載した項目をご自身に問いかけ、より大局的な視点から改善を検討することをおすすめします。長い目で見ると、その方があなたのサイトの掲載順位もより良い結果になるでしょう。
今回の記事について、ぜひ
ウェブマスター ヘルプフォーラム
でご感想やご意見をお聞かせください。Google では頂いた情報をサーチ クオリティ チームにフィードバックすることで、今後のランキングアルゴリズムの開発に役立てたいと思います。
Written by
Amit Singhal
, Google Fellow
Original version:
More guidance on building high-quality sites
ラベル
+1 ボタン
2
AMP
11
API
3
App Indexing
8
CAPTCHA
1
Chrome
2
First Click Free
1
Google アシスタント
1
Google ニュース
1
Google プレイス
2
Javascript
1
Lighthouse
4
Merchant Center
8
NoHacked
4
PageSpeed Insights
1
reCAPTCHA v3
1
Search Console
101
speed
1
イベント
25
ウェブマスターガイドライン
57
ウェブマスタークイズ
2
ウェブマスターツール
83
ウェブマスターフォーラム
10
オートコンプリート
1
お知らせ
69
クロールとインデックス
75
サイトクリニック
4
サイトマップ
15
しごと検索
1
スマートフォン
11
セーフブラウジング
5
セキュリティ
18
ダイナミック レンダリング
1
データー ハイライター
2
ハッキング
19
ハングアウト
2
ビデオチュートリアル
7
フィードバックとコミュニケーション
1
プロダクトエキスパート
1
マルウェア
9
モバイル
2
モバイルサイト
54
リッチカード
2
リッチスニペット
12
リッチリザルト
4
画像
3
画像検索
2
検索エンジン最適化
13
検索結果
85
構造化データ
25
国際化
4
再審査リクエスト
9
初級者向け
160
上級者向け
203
中級者向け
206
動画
1
アーカイブ
2020
11
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2019
11
10
9
8
6
5
4
3
2
1
2018
12
11
10
7
6
5
4
3
2
1
2017
12
11
10
9
8
7
6
4
3
2
1
2016
12
11
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2015
12
11
10
9
8
7
5
4
3
2
1
2014
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2013
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2012
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2011
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2010
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2009
12
11
10
8
7
6
4
3
2
1
2008
12
Feed
Follow @googlewmc